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関西は6月14日に梅雨入りしたようだが、例年は6月6日が平均だそうで入梅が遅れているようだ。
近年の傾向だと梅雨入りが遅れ、梅雨明けは従来通りか少し早めとなっている。
なのに降水量はあまり変化が無いか少し増えているものだから、短期間に多くの雨が降っている事になる。
そりゃ豪雨という表現が当たり前になってくるのも、当然の事だろう。
近年起きた筆者の記憶に残っている災害は、次の通りだ。
2021年 2月 福島県沖地震 最大震度6強
7月 熱海の豪雨による土石流
2020年 7月 豪雨による熊本県球磨川氾濫
2019年 1月 熊本北部地震 最大震度6弱(熊本城破損)
2月 北海道胆振地震 最大震度6弱
6月 山形県沖地震 最大震度6強
7月 九州南部豪雨
7月 大型台風5発上陸
地震は震度6以上のみを抜粋しており、震度5クラスを入れると数えきれない数になる。
また、ざっと見ると地震と台風・降水災害で占められているのが分かる。
地震は「シーズン」とは言いにくいが、降雨・台風は一定「シーズン」言えると思う。
しかしなぜこんなに台風や豪雨が頻発しだしたのだろうか?
大それた学説などを発表するつもりはないが、簡潔に言って「暑くなった」のが原因と思われる。
原因が地球温暖化がどうこうより、間違いないメカニズムは次の通りだ。
- 気温が暑くなる。
- 海水などが蒸発する。また暑いので空気中に含む水蒸気も多くなる。
- 限界まで水分を含んだ空気が、暑いので上に上がっていく。(≒上昇気流)
- 上に上がると気温が低くなる為、水蒸気が水滴化する。(入道雲)
- 水滴が大きくなり我慢できなくなって、落ちてくる。(降雨)
- ③の過程で分子同士が擦れ合って静電気が溜まる。
- ⑤の段階で放電され、雷となる。
この①~⑦のサイクルが比較的狭い地域で頻繁に発生するのが「ゲリラ豪雨」であり、大規模なものが「台風」となる。
筆者は2019年・20年と2年連続で富士山に登ったが、頂上より見下ろすと駿河湾~関東平野にかけて手に取るように、ゲリラ豪雨がどのように発生し流れていくかが見えた。
雷がはるか下方で光っているのは、なんとも不気味な感じだった事を覚えている。
地震災害は予知・予報はまだ難しいが、台風・水害については気象衛星やスパコンなどの活用によりかなり精度が高くなっている。
このような基本的なメカニズムを覚えておくだけで、有効な情報と相まって適切な判断力が高まった結果、減災に直結する可能性があるわけだ。
などとえらそうな事を言いながら会社帰りに一杯ひっかけて、店に傘忘れてずぶぬれで帰宅し、家内に呆れられたのはつい最近の筆者の行動だった。お粗末!
執筆:Y.O